ニュース下仁田町森林組合様へバイオ燃料の試験導入を開始しました

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2024.06.14

下仁田町森林組合様へバイオ燃料の試験導入を開始しました

株式会社やまびこ(以下、当社)は、カーボンニュートラルの実現に向け、群馬県の下仁田町森林組合様へバイオ燃料(ETG燃料)を試験納品しました。森林整備事業においてETG燃料を使用していただくことで、燃料の有用性やガソリンとの使用感の違いなどを現場作業の観点から確認していただきます。
 

※ETG(Ethanol to Gasoline)燃料について
植物由来のバイオマスを発酵させ、バイオエタノール化した物を化学合成し生成する燃料。 ガソリンと同等の性能を持ち、現在販売されている機材にそのまま使用可能なDROP-IN燃料。また、バイオマスを原料として製造されるため、燃焼しても大気中のCO2の増加につながらない特性を持つ。

 

今回、燃料を提供した下仁田町森林組合様は、先日の第5回日本伐木チャンピオンシップ(JLC)で準優勝し、世界選手権への出場権を獲得した横山大蔵選手が所属しています。同大会の競技用チェンソーでもETG燃料を使用するなど、既に当社製品への適合性は確認していますが、今回の試験導入により様々な現場にて使用していただく事により、社内試験にて気付かなかった課題の抽出や、燃料の使用感や鋸断時のフィーリングをチェックいただくことで、得られた知見を燃料や製品の開発に生かし、将来の燃料販売および普及に繋げていきます。
 

対談の様子
写真左から 横山選手、石井代表理事組合長、当社取締役常務執行役員 吉崎

 

■下仁田町森林組合様コメント
当組合は「森林を守り、地域を豊かにする」を経営基本理念として掲げ、森林整備などを通じて組合員との信頼関係を築き、地域の発展に貢献することを目的に活動しています。また、地球温暖化防止や自然環境の維持など、森林が持つ公益的機能の維持向上のために、SDGsの理念に基づいた次世代へ継承できる森林管理を推進しています。

今回ご納品いただいたETG燃料を森林整備などに活用することで、より環境に配慮した組合活動を行い、持続可能な森林経営の実現および環境問題の解決に寄与したいと考えています。

■当社のカーボンニュートラルへの取り組みについて
2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、当社は刈払機やチェンソーなどの小型エンジン製品使用時の温室効果ガス削減に取り組んできました。将来的にはカーボンニュートラルに寄与する合成燃料を普及させることを目指し、ETG燃料やバイオエタノールなどの代替燃料の研究・開発も行っています。

今後も当社は、バッテリー製品のラインアップ拡充のみならず、エンジン製品においても更なる環境負荷低減を追求することで、カーボンニュートラル実現に向けた取り組みを加速していきます。

 
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