株式会社やまびこ(以下、やまびこ)と国立大学法人山形大学(以下、山形大学)は、このたび山形大学ⅹEV飯豊研究センターにおいて記者会見を行い、ロボット芝刈機や電動農機具の共同研究について発表いたしました。
昨今、環境保全によりエンジンの排ガス規制が厳しくなっており、自動車EV化と同様に小型屋外作業機械分野においても電動化が進められています。電動化製品はエンジン製品と比べ、低騒音化やメンテナンス、操作性に優れているものの、出力不足や稼働時間に課題を持っています。それらの課題克服のために高容量リチウムイオン電池の活用に期待が高まっています。
山形大学ⅹEV飯豊研究センターを拠点に、山形大学が保有するリチウムイオン電池の解析技術とそれをベースとした電池開発技術を活用することにより、小型屋外作業機械の特性に合わせた電池の開発に共同で取組み、電池の安全性を保ちつつ、駆動時間の長時間化、軽量化、長寿命化を目指します。
今後は、飯豊町をやまびこ電動化製品の実証試験地として、町内農業者等の協力を得ながら機器の性能評価等も行います。電動化製品は排ガスがZEROであることや低騒音化を図れるため、これまで使用不可であった場所や新たな使用方法など、製品仕様の創出を図ります。
新製品開発にあたっては、株式会社山形銀行が地域企業が有する技術や製品を紹介し、双方におけるビジネスの拡大を支援します。また、こうした「産官学金」の連携事例を県内外にプロモーションすることで、ビジネスマッチングや交流人口の拡大を促し、地域経済の活性化に取り組んでいきます。

左から 山形銀行 石川芳宏代表取締役専務、山形大学 吉武秀哉教授、やまびこ 前田克之取締役専務執行役員、飯豊町 後藤幸平町長