組立現場に足を運び、自分の目で確かめ、
シミュレーションに反映させていきたい
現在、私は生産技術部に所属しており、製品をつくるために必要な様々な準備をしています。部品一つ一つの作り方・製品の組み立て方・組みあがった製品の品質検査など、これらの工程で必要となる全ての工夫や準備を行うのが生産技術であり、業務内容は多岐にわたります。
その中で私は製品組み立てのシミュレーションを担当しています。製品をどの順番で組み立てるのか、何人で組立て、誰がどこまで組み立てれば手持ち無沙汰な人がいなくなるか、などを突き詰め一番効率のいい組立工程をシミュレーションします。
また、製品に使用する樹脂材料の物性の調査や色調の管理など、樹脂関連の業務を担当しています。樹脂材料は屋外環境では劣化しやすいので、屋外での使用に耐えうるのかを重点的に調べています。
製品の組み立てを何人でどの順番に組み立てたら一番効率よく製品を作れるのかをシミュレーションしますが、最適な作業環境・組立工程を算出できたと思っても、実際に人が再現すると上手くいかないこともたくさんあります。その差が何に由来するのか突き止め、シミュレーションに反映させ、さらに精度を高めていく作業は時間がかかります。
しかし、最終的に生産コストをいくら削減できたかが目に見えて分かるため、達成感があります。中国の工場で組み立てている製品の工程をシミュレーションで最適化し改善したところ、人員を2人削減して同じ組立時間を実現できたときは、自分の仕事の成果が数値で表れ、とても嬉しかったです。
生産工程のシミュレーションはまだ導入したばかりのシステムです。今は新製品の開発でのシミュレーションに留まっていますが、最終的には現在生産中の全製品の組立工程を改善し、さらに部品搬入から組立・完成品出荷までの流れを含めた工場全体のシミュレーションに繋げていく予定です。
私はまだ製品組み立ての知識が浅く、製品のシミュレーションでもわからないことだらけなので、勉強や確認に多くの時間を費やしています。まずは、1つの製品のシミュレーション速度を上げることが目標です。また、工場の物・人の流れをまだ把握できていない部分があるので、組立に足を運びしっかり自分の目で確かめ、現場の動きをシミュレーションに反映させていきたいです。
私は大学では化学系を専攻していましたが、全く異なる分野に就職しました。
やまびこは機械メーカーで研修中はエンジン構造や製品組立についてばかり学び、自分の学んだことをこの会社で生かせるのだろうかと不安に思うこともありました。ですが、機械メーカーであっても製品には樹脂部品も多く、エンジン製品なので燃料も扱うため、大学での化学の知識が生きることが存外多いです。どんな職についても、これまで自分が学んできたことが全く生かせないということはありません。入社先で新しいことを学び、その中で自分の知識を織り込んで自分だけの仕事をするという気概で、たくさんの企業の中から自分に合ったところを選んでください。
また、やまびこは離職率が大変低い企業です。部署にもよりますが残業は少なく、有給休暇も取りやすいので、仕事以外の時間も大切にしたい人にはお勧めしたい企業です。実際に働いていてもホワイトな企業だと感じますし、意欲さえあれば様々な資格取得や勉強の機会にも恵まれています。また長く安定して働いていける企業ですが、モノづくりへのやりがいや誇りも感じられます。古い社風もまだまだ感じますが、私が入社してからの3年間だけでも新しくなった体制もあり、より良くなっていく会社なのかなと思います。