株式会社やまびこ(以下、当社)は、次世代の小型エンジンとして環境規制に適合しつつ、従来と比べて燃費を20%改善(熱効率5ポイント向上)させた2ストロークエンジン技術(Yamabiko New 2-stroke Engine System)の開発に成功しました。
現在、小型屋外作業機械(Outdoor Power Equipment、以下、OPEという)向けエンジンの排出ガス規制は、50cc以上80cc未満の小型手持ち機器向けはClassⅤ(EPA*1 Phase3)にカテゴリー分けされ排出ガス値72g/kWh(HC+NOx)以下、80cc以上225cc未満はClassⅠにカテゴリー分けされ、排出ガス値10g/kWh(HC+NOx)以下となっています。当社は、新吸気方式(特許出願中)を採用した2ストロークエンジンと、電子制御式燃料噴射、浄化性能を高めた触媒を組合わせることで、排出ガス悪化の原因となる混合気吹き抜け現象を従来比80%削減し、ClassⅠ規制の基準を満たすことが可能な新たな技術を開発いたしました。また、燃費においてもロングストローク化、圧縮比12の採用による燃焼効率改善、各種表面処理による摩擦損失低減により20%向上(熱効率5ポイント向上)しました。